皆さんこんにちは。活性研の芥川です。
今回の記事タイトル。
実は僕の中で最も重要なテーマのひとつなのです。
先日、友人の女性経営者と会食していた時の話です。
「実は私も更年期すごく辛くて色々と悩んでいるんですよ」と。
その後、更年期の諸症状や辛さについていろいろとお話を伺えたのですが、実はこれって結構重要なことだと思えたのです。
それは、
「女性が異性に更年期のことを告白できる状況だった」ということです。
なぜ、彼女は僕に自分の更年期の話をしてくれたのか。
それは、僕が男性更年期で辛かった話や、今、その対策に本気で取り組んでいることを知ってくれているからなのです。
程度の差や、症状の違いはあれど、自分自身の体感を持って更年期とその影響について僕は理解しています。
自分が男性更年期だと気づく前でしたら、恥ずかしながら女性の「更年期」というのを少し甘く考えて、
恥ずかしい話、妻に向かって冗談めいて
「それって更年期なんじゃないの?」
なんて軽口を叩くような人間でした(典型的な老害ですね)
しかし自分が「更年期というもの」を明確に実感し理解した結果、女性の更年期についても「それは辛いですよね。大変ですよね」と、心から感じることができるようになっています。
ここでタイトルの回収
「更年期。それは再び男女がわかりあえる時」
実は「男性更年期についての女性の理解」というのもとても大きな課題の可能性があります。
例えば僕の話。
更年期症状がピークになった時、妻からは
「あなた、なにかおかしい」
と言われました。
この時、妻も僕も「男性の更年期」というものを全く知りませんでした。
それが故に、妻から見ると僕は
「年を取るごとにだんだんと偏屈でイライラして人の話を聞かなくなってる」
「性格がどんどん悪くなっている」
そんなモンスター化(老害化)が進行しているように見えていたようでした。
これを何とかするには「性格を変えさせるしか無い」「考え方を変えさせるしか無い」という結論に至るわけです。
手段としては「注意する」「言って聞かせる」ぐらいしかありません。
妻は焼け石に水と思いながらも、家族の平穏のために必死に僕にそれを伝えようとしたのでしょうね。
今、妻はもちろん「男性更年期」について理解しており、肉体の状況が精神に影響を及ぼしていたということも理解しています。
夫婦仲も家族仲も、以前とは比べ物にならないほど安定していると思います。
しかしあのとき「男性更年期かもしれない」という考えに至ってなかったら。
未だにギクシャクした夫婦・家庭だったかもしれないと考えるとゾッとします。
お互いがなにか変化した原因を理解する。
自分が変化した原因を理解することで、相手の変化の理解もできるようになる。
40代〜50代。男性も女性も更年期が来る時期。
更年期障害は改めてお互いを深く理解するきっかけになる出来事なのではないかと思います。
女性の更年期は「Menopause(メノポーズ)」といいます。ギリシャ語で「月が停止する」。
まさに急激なホルモン変化が起こるとのことです。冗談にするなんてできません。
男性の更年期は、徐々に。しかしおそらく女性より早く症状がでてきます。
男性が早いうちに自分の更年期と向き合うことで、女性の更年期を理解する準備が出来るのかもしれません。
子育てや家庭の構築で、共通の目的に進んでいた家族は、これを機会にお互いを理解し合う家族に再び戻っていく年代なのだと思います。
最近「異性間対立」を煽るような論調が増えてきています。
私は「更年期という経験を通じて、改めてわかりあえる男女(夫婦/カップル/同僚)」という考えがもっと広まっていくと良いなと考えています。
※
先ほど「更年期を冗談にできない」と書きましたが、実は僕は妻に「それって更年期なんじゃないの??」と冗談を言うことができます。
それは僕が男女の更年期を理解し、さらに僕が更年期の当事者だからです。
お互いの理解が進むとタブーは無くなり、冗談が言える様になるのでしょうね。
(もちろん妻は僕の薄毛をいじります。)