皆さんこんにちは。活性研の芥川です。
最近、男性更年期障害が話題になってきていますね。
実は僕も数年前から男性の更年期と向き合って生きています。
僕は2017年〜2019年ぐらいの間、今振り返ると心身がものすごくきつい状況に陥ってしまっていました。
特に2019年ぐらいのときは「もう以前のような、未来に希望を持てる自分に戻ることは無いんだろうな」と半ばあきらめていました。
しかし現在、僕はやる気と未来への希望を取り戻し、心身ともにかなりポジティブな毎日を送ることができるようになっています。
新たに登山、テニス、長距離サイクリングといった運動の趣味を始めることができました。
家族との関係性がかなり良好になりました。
一瞬不安感が出るときはありますが、不安感に飲み込まれることがなくなりました。
以前のように、本を1冊通して読めるようになってきました。
映画を2時間集中して見れるようになってきました。
仕事の集中力が戻って、多くの仕事がまたこなせるようになってきました。
新たに会社を立ち上げることができました。
10年前、30代後半の時よりも体力が戻っているような感覚を得ています。
恥ずかしながら、下半身の方の力も戻ってきました。
どうしてこうなったのでしょうか。
とあることをきっかけに、要因に気づき、改善のプロセスを継続して行った。その結果になります。
この数年の僕の体験したことをこれからお話させていただきます。
この記事を読んでいる皆さんの希望に、少しでもなれたら幸いです。
初めて思った「長生きしたくない」
午前中で集中力が切れ、午後にはぐったり。
44歳になった私は、とても仕事ができる状況ではなくなってしまいました。
午後には強い不安感が波のように襲ってくることがよくありました。
今までこんなことはなかったのに。
なにか悩みがあるとか、考え事があるとかではなく、根拠のない不安感。
心臓のあたりがギュッとなるような感覚。この感覚がものすごく嫌でした。
仕事の状況は不安定。
新しい事業を立ちあげるべく試行錯誤していました。
しかし、いまいちハマらない。
仮にこのまま事業を成長させようとすると自分の労力をもっともっと投入しなければならない。
しかし、午後にはぐったりしてしまう状況で、労力の投入にリアリティをまったく感じられない状況でした。
それまで生きてきて初めて「長生きしたくない」と思いました。
それまでの人生、自分の能力、とくに精神力には結構な自信を持っていました。
どんな困難な局面でも、自分なら切り開ける。
未来は必ず今より良い状況が待っている。
そんなふうに思って生きてきました。
しかしこの時期、ついに僕は将来の自分にまったく期待が持てなくなってしまったのです。
僕の心身はすでにピークを過ぎてしまった。
今、なにも確立できていない自分が、今後新しく成し遂げていくのは・・・おそらく無理だ。
家族になにも残せないかもしれない。ただ苦労をかけて我慢をさせて続けただけだったのかもしれない。
老後の資金は稼げない。長生きをすればその分首を締められるのだろう。
長生きをしたくない。
悪化する家族関係。
家族との関係性もまったく良くありませんでした。
食卓を囲んでいても、積極的に家族の会話に参加せず。
たまに話しかけられると何故か「イラッ」としてしまいます。
なにか非難されるような、軽んじられるような。そんなニュアンスを感じていました。
そのような態度をとる僕に、家族は少しずつ距離を置くようになっていきました。
とくに年頃の娘にかける言葉が見つからず、会話をしなければならないときは僕のほうが緊張する有様。
あろうことか、当時の僕は家族に対してこう思っていたのです
「家族なのに、なぜ僕を苛立たせるのだろうか」
毎日食卓を囲んでいるにもかかわらず、僕は孤立感を感じてました。
リア充爆発しろ
当時の僕は、世の中に対して、大変卑屈な感情も持っていました。
SNSを見ると、友人の良い出来事にも心から「良かったね」という気持ちが出てこなくなってきています。
みんなキラキラ自慢投稿をしているように感じ、心がぐるぐるとする感じを持つことが多くなり、
ついにはSNSを見るのをやめました。
テレビを見ていても、若いタレントやアーティストが騒いでいるのを見るだけで不愉快に。
もともと皮肉屋の傾向があった自分ですが、この頃はちょっと笑えないぐらいの精神状況でした。
すべての行動において、体に霧がねっとりとまとわりつき、思うように前に進むことができない。
苦しい。辛いなぁ。でも、開ける感じがしないなぁ・・
そんな毎日を送っていたときのことです。
妻から「ちょっと話し合いをしよう」と言われました。
「あなた、なにかおかしい。老害化してる」
妻に話があると言われ、膝を突き合わせて話すことに。
そして彼女は僕にこう言い放ちました
「最近のあなた、ちょっとおかしいよ。ちょっとした冗談すら言えない。」
「言いにくいんだけど、老害みたいになってる」
なにっ!??
反射的に怒りの気持ちが湧いてきました。
こんなに苦しんでいるのに、こんなに頑張っているのに、僕を理解しようともせず、責め立てるのか、と。
反論や言い訳などを考えはじめる僕。
しかし考えるうちに
「あれ?これってもしかして今よっぽどのことが起こっているんじゃないか?」
と思い始めました。
妻はけっこう不満を溜め込むタイプ。
そんな彼女が僕に苦言を呈するというのはかなりやばい状況なのではと。
話し合いました。
そして、できるだけ客観的に自分の状況や感情を伝えました。
なぜ、イライラしているのか。なぜ僕はつらさを感じているのか。
彼女と話し合っていくうちに、
・どうも僕の中で世の中の見え方が以前と変わってきているぞ?
・どうも僕の「脳の疲労感」のようなものが様々な状況に影響を与えているっぽいぞ?
ということがわかってきました。
その時までは「まわりが悪い」「世の中が悪い」と思いこんでしまっていたのですが、僕のなにかがズレてきてしまっているのが根本にあるのではないかと感じ始めました。
そこで、原因を調べてみることにしました。
この状況は、体が原因だった。そして、取り戻せるのかもしれないという希望が見えてきた
色々と調べていくうちに、見つかったのが
「男性更年期」
「副腎疲労」
の2つでした。
典型的な症状は・・・
[精神面の症状]
気分の落ち込み、うつ状態
焦燥感
不安感
自己評価の低下、自信の喪失
無気力、やる気が出ない
集中力の低下、注意力の散漫
睡眠障害(不眠、睡眠の質の低下)
記憶力の低下
性的な欲求の減退
社会的孤立感、孤独感
[肉体面の症状]
体力の低下、疲労感
頭痛、めまい
筋力の低下
体重増加、中心性肥満
汗をかきやすくなる、夜汗
性的能力の減退(勃起不全など)
骨密度の減少(骨粗しょう症のリスク増)
肌の乾燥、皮膚の弛み
身体の冷え、温度調節の困難
髪の薄毛、抜け毛
(※下記は副腎疲労)
[精神面の症状]
うつ病や不安症状
集中力の低下
慢性的な疲労や倦怠感
睡眠障害(不眠症や過度の眠気)
怒りやイライラが頻繁に起こる
[肉体面の症状]
朝の疲労感や目覚めにくい
頻繁に感染症にかかる(免疫力の低下)
低血圧や立ちくらみ
食欲不振または過食
身体的な症状への過敏さ(胃腸の問題、体重変動など)
多くが当てはまり、愕然としました。まさにこれだと感じました。
そして、関連性がないと思っていた自分の感じている状況(例えば「イライラ」と「無気力」)が同じ原因の可能性があることがわかり衝撃を受けました。
同時に
「僕の心が弱ってしまったのではない、体が弱ったことが心に影響を及ぼしている可能性がある」
という事実に気づき、大きな希望を感じました。
この体をなんとかできれば、以前の自分に戻れるかもしれないのです。
それにしても、まだ40代。更年期なんてまだまだ先のことだと思っていたのに。
調べていくうちに、
それは、僕の性格や生活習慣、就労環境などが影響していることがわかってきました。
兆しはすでに30代後半から出ていたのです。
どうしてこの状況になったのか。
男性更年期障害や、副腎疲労がおこるメカニズム。それを端的にいうと、
・物事をポジティブに考えたり、前向きに行動する力を発揮するためには「テストステロン」や「DHEA」というホルモンが重要。しかし加齢で分泌量は減少していく。
・ストレスに対抗するために副腎でホルモン(コルチゾール)を作るが、ストレスに晒されすぎると疲弊してホルモンが生成できなくなる。
ということです。
思い当たるフシはありすぎました。
その時すでに40歳を過ぎています。
そして、この10年以上、仕事面で重めのストレスに晒されて生きていました。
僕はそれまでの10年、とあるIT企業を立ちあげ、金融機関やベンチャーキャピタルなどから資金調達をし、生き残りと成長を目指して必死に事業開発を行っていました。
立ち上がったのは業界ではちょっとだけ名が知れたサービス。
しかしその内実、様々なステークホルダーに責任を負いながら、資金繰りに追われながら、蜃気楼に映るオアシスを目指すような毎日を送る日々でした。
僕はいわゆる昭和世代の教育を受けた人間です。
少年時代に読んでいた漫画のスローガンは「努力・友情・勝利」
自分の心身を犠牲にしても、気合で目標を達成する。
そういう考え方のものさしをもってずっと生きてきました。
「明けない夜はない」
「止まない雨はない」
「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」
このような言葉が心の支えになっているような人間でした。
40すぎまで、比較的自信を持って生きていくことができたのは、きっと僕のテストステロン分泌量は多めだったんでしょうね。
「楽しく頑張る」ができていればよかったのですが、この10年振り返ると「苦しくても頑張る」が続いていたように感じます。
結果、加齢とストレスのダブルパンチで、ホルモンバランスがおかしくなってしまったようでした。
「自分はストレスに強い!困難に打ち勝つ精神力がある」という自負が、この状況を招いてしまったように思えます。
精神は誰よりも強いつもりなのに、体は着実にダメージを抱えていて、それが少しずつ心に影響を与えていた。
今、客観的に当時を振り返ると、そのように感じます。
自分が一番嫌っていた「老害おじさん」に、自分がなっていたという衝撃
僕はいつの間にか典型的な老害おじさんになっていました。
いくつかの老害おじさんの特徴は、僕の体感で説明ができます。
・人の話を聞くことができない
よく僕は「結論から話してほしい」「もっと端的に何故話せないのか」と、人との会話で思っていました。
人の話し方が悪い、そう思っていたのですが実は違いました。
「人の話を興味を持って聞く力が衰えている」
ことが根本の原因だったようです。
テストステロンが少なくなると、新しいことに対する興味が衰えていくそうです。
僕の感覚をもっと正確に伝えると「新しいことを理解しようとすると、脳がめちゃめちゃ疲れる」ような感じでした。
この感覚はかなり辛くて、人の話を聞いていても
「お前の話良くわからねーよ」
「話なげーよ」
「もういいよ。話やめてくれよ。きついよ」
と良く思っていました。
もう、話しかけられるだけでイライラ。イライラの原因を人に責任転嫁していたのですね。
関連する状況としては
「本を読んでも数ページしか読みすすめるられない」
「新しくゲームを始めようとしても導入部分でめんどくさくてやめてしまう」
「映画を見始めても最初の15分で見るのをやめてしまう」
ということがありました。
昔は、新しい知見にワクワクしていたのです。
この先に楽しいなにかが待っていると期待できていたのです。
しかし、この時期の僕は、未知のことにまったくワクワクできない状況でした。
話を戻しますと、話を聞いて理解することに無意識で苦痛を感じているので、ついつい
「・・・ってこういうことだよね」
「・・・ってこうしたらいいよね」
と、人の話をまとめたり、アドバイスをしたり、早々に結論に持っていくことで話を切り上げようとしていました。
・ついつい自分の話をしてしまう
いつの間にか、話を聞いてくれそうな人がいたら、ついつい自分の過去の話をするようになっていました。
悲しいことに、自分は人の話を聞かないのに、自分の話は人に聞いてもらいたいのです。
それはそうです。人は皆自分の話を聞いてほしいのです。承認欲求という言葉があるぐらいですし。
しかし、人の話を聞かない自分の話を聞いてくれる人は、周りからだんだんいなくなっていきます。。
悲しいことに、話を聞いてもらいやすい身近な人から先に離れていくので、常に話を聞いてもらえないストレスを溜め込んでいる状況になっていました。
たまに、若い人と飲むことなどあったら悲惨です。
抑えなきゃ、抑えなきゃと思いつつ、ついつい若い頃の話をし始めます。
若い子はおじさんに気を使うので「すごいですね」なんて持ち上げてくれるのでますます調子に乗る始末。
果たして、その若い子も僕を老害認定して離れていき、ますます自分の話を聞いてくれる人がいなくなる悪循環に陥ることになりました。
・いつも不機嫌
テストステロンが不足したり、副腎疲労で抗ストレスホルモンが出にくい状況になっていると「イライラ」や「不安感」など、日中の感情が不安定になってきます。
さらに「以前できていたことができなくなる」「脳がいつも疲れている」「承認欲求が常に満たされていない」など、負の変化に苛まれている状況もあり、ずっとほんのり不機嫌な状況にありました。
ですので、ささいなきっかけで「イラッ」と攻撃的な感情が出てきたりするのですが、それが自分自身も本当にいやでした。
外で同じようにイライラしている人を見かけたときは悲惨です。
レジで店員に大声で絡んでいるおじさんを見たりすると、その人を殴りたいぐらいの気持ちになるほど。もうイライラの連鎖です。
不機嫌なおじさんでいると、ますます人が離れて孤立していきます。
それがまた、イライラの原因になっていくのですが。
イライラして、人の話を聞かなくて、自分の話ばっかりして、怒りっぽい。
このように、自分では気づかなかった少しずつの変化が、僕を立派な老害おじさんにしていきました。
家族にとって「良い父であり、夫でありたい」と常に思っていた僕が、いつの間にか「不機嫌で怖くてとっつきにくく、気を使わなければいけないおじさん」になり、家族を不安にさせていたという事実は、僕に衝撃を与えました。
そして同時にこう思いました
「世の中の老害おじさんは、きっとそうなりたくてなっているわけではない。」
「多くは自分が老害おじさんだと気づいてすらいない可能性がある。」
「もしかして自分のように苦しんでいる人は、ものすごくいっぱいいるかもしれない。」
「おじさんの意図しない老害化のせいで、つらい思いをしている家族や周りの人がものすごくいっぱいいるのかもしれない。」
おじさんを「ただの迷惑な人」として遠ざけてしまうような無理解・無関心が、多くの不幸を生み出している可能性があることに気づいたのです。
(当事者にならないと気づきませんよね・・)
ホル活、始めよう。
さあ、これはなんとかしなければならない。
今ならまだ間に合うかもしれない。
色々と調べてみて最も重要なのは「適切にホルモンが分泌される体内環境を整える」ということ。
大きくやるべきことは下記3つ
1 体内の疲労を回復させる(ホルモン分泌工場を修理する)
2 運動や交流(人との触れ合い)をする(ホルモンが分泌されやすい行動をする)
3 栄養補給する(ホルモン生成に必要な原材料を補給する)
ということでした。
それぞれ当時の自分の状況に当てはめてお話ししてみると、、、
1 体内の疲労を回復させる(ホルモン分泌工場を修理する)
「疲労回復」と簡単に言いますけど、それが簡単にできたら世話がないわけです。
よく寝るとか、風呂に入る、とかそういうのを考えてしましますよね。
でも当時の僕はまず「よく寝れない」状態に陥ってるわけです。
そもそも眠りの質が良くないので、寝ても疲労が取れない。
当時の僕は強い疲労感の原因は副腎疲労だと踏んでいました。
だとしたら、一番の原因はストレスになります。
その当時、僕の一番のストレスの要因が「働かなければならないのに働くことができない」でした。
働くことができない理由が「強い疲労感」や、「集中力の続かなさ」なわけで、鶏が先か卵が先かという話ではありますが。
このとき僕は
「もう、この状態はしょうがない。どうせ働けないのだから、1日3時間だけ、一つのタスクだけをやろう。
なんとかそれでも成果が出るように仕事の中身を変えてしまおう」
と、腹をくくりました。
成長しよう、収益を伸ばそうとなると、多くの余計な仕事をしなければなりません。しかしそれは一旦、やめてしまいました。
できるだけストレスに感じることを遠ざけるように。
嫌な仕事は一切やらないし、合わない人とは極力会わない。
成長をあきらめた自分、弱ってしまった自分を受け入れる。なにもできない自分を許容する。
ただ、生きているだけで自分は良いんだ。そう考えて生きていました。
この時期に身につけた「極力ストレスを抱えないようにする」という行動原理、思考原理は、ある程度回復した今でもとても役立っています。
(それまでは「ストレスは成長の源泉だ。心のトレーニングだ」ぐらいに考えてきたフシがあったので・・)
2 運動や交流(人との触れ合い)をする(ホルモンが分泌されやすい行動をする)
比較的状況が戻った今振り返ると、ホルモン回復に最も効果的なのはこの項目だろうなと感じています。
しかしながら、一旦ホルモンバランスが崩れてしまった人にとって最も困難なのもまた、この項目であると言えます。
それは「元気になるための元気がない」という状態だからです。
こういうことをやったら、体に良いというのはわかっている。皆がそう言う。
しかし、行動変容の第一歩すら踏み出せない。無気力状態なわけです。
始めることすら困難なのに、継続をしなければならない。これはなかなかなハードルです。
状況の改善にはステップがあると考えています。
体感的に、このステップは「ちょっと元気になってから」取り組むものかなと感じています。
3 栄養補給する(ホルモン生成に必要な原材料を補給する)
なにか対策をしなければ、、しかし、できることが限られている自分は「栄養をなんとかしてみよう」と考えました。
元気になるための元気がなくても、とりあえず食べることはできるわけです。
らっきょう、山芋、ごぼう・・・
テストステロンを増やすために良いと言われている食べ物を毎日食べるようになりました。
なんとなく効いている気はする。ただ、あくまでもなんとなく。
もっと正しく栄養について理解しなければ、と色々と調べた結果、
テストステロンなどのホルモンの材料になる、通称「マザーホルモン」DHEA。どうもこれを摂取するのが良いらしい。
しかしDHEAは国内では一般に手に入らない。DHEAが入っている食べ物も無い。
しかしながらDHEAに変化する栄養成分として「ジオスゲニン」というものがあるとわかりました。
そしてジオスゲニンはどうも「山芋」「長芋」といった地下系の芋類に多く含まれるということがわかりました。
※後々調べてわかったのは、
・効果的な量を食べ物から摂取するには、相当な量を毎日食べ続けなければならないということ。
・食べ物からジオスゲニンを摂取しようとしても、体内の吸収性が低い構造になっていて効率的ではないということ
摂取しなければならない栄養素はそれだけではありません。
休息のためには睡眠の質を高める必要がある。
調べたところ「トリプトファン」という成分が良いとのこと。
トリプトファンは体内でセロトニンというホルモンに変わり、夜にはメラトニンというホルモンに変わります。
セロトニンは日中こころを落ち着かせ、メラトニンは深い睡眠をいざないます。
僕の「ホル活」具体策
僕の場合、最低限の行動力すらすり減っていた状態だったので、まずは休息と栄養補給に努めました。
しばらくすると、行動力が戻ってきます。
恥ずかしながら、しばらくぶりに朝勃ちを経験したのがこの頃です。
(そもそも朝勃ちしなくなっていたということに気づいてすらいませんでした。)
※テストステロンは性衝動と連動しているので、朝勃ち(早朝勃起)はテストステロンのわかりやすいバロメーターだそうです。
行動力が戻ってきたタイミングで、ラッキーなことに山登りを趣味として始めることができました。
山登りは自分の中で心身の回復に最適な運動だと感じていますが、周りの友人からも同様の話を聞くのできっとそうなんだと思います。
その後は、テニス、自転車と運動の趣味を拡大していきました。
このあたりの流れは別記事にまとめてみましたのでよかったら御覧ください。
それと、ちょっと言うのは恥ずかしいのですが、異性との接触がテストステロン生成に大事だということもあり、
毎日妻をハグさせてもらっています(ちょっと妻は嫌がってるかもしれませんが)
戻ってくると、少しずつ、少しずつ、以前当たり前にできてきたことや楽しめたことができるようになってきました。
もう戻れないと思っていた以前の自分に戻ってきているこの感覚、この喜び言葉では言い表せられません。
比喩ではなく「世界にまた、色がついた」という感覚を得られています。
「ホル活」の習慣化を目指す
なにもしなくても最高のホルモン環境が整っていたのは、若い頃の話。
老化していく体と、年齢と比例するように上がっていくストレスに立ち向かっていくためには、ホルモンバランスを整える行動の優先度を上げていかなければなりません。
「なんでこんな余計なことをやらなければならないんだ。そんなことをするぐらいなら仕事していたい」なんて思うかたもいるかもしれません。
しかし、その余計な「ホル活1時間」を費やすことで、3時間かかっていた仕事が1.5時間で終わるようになるとしたら?
1日3時間しかパフォーマンスを出せなかった人が、1日8時間パフォーマンスを出せるとしたら?
イライラや不安感、頭にモヤが掛かったような毎日をこれからも過ごしますか?
それとも少しでも心身が晴れやかに感じる毎日をこれからも過ごせるとしたら?
家族や同僚、部下に疎まれる人生をこれから過ごしますか?
それよりも、ニコニコして未知のことにワクワクできて、気軽に周りから話しかけられる人生はいかがですか?
僕は自分や周りの人の幸せのために、自信を持って「ホル活」をおすすめしたいです。
最後に
僕に「老害化している」と指摘してくれた妻には本当に感謝しています。
あれから数年が経ちますが、心身が充実して、また新たなチャレンジができるようになり、自分の未来に希望が持てるようになるとは。
あのままなにもせずに数年が経っていたらと思うとゾッとします。
自分に不幸を感じながら、周りに不幸を振りまいている状況になっていたに違いありません。
それにしても、体がここまで心の健康に影響しているのかと。
頭では知ってたつもりだったのですが、実感するといかに重要なことなのか理解できるようになりました。
もし、僕のような悩みや課題感を持っている人はぜひ、今からでも遅くないのでホル活にチャレンジしてみてほしいです。
理想の心身を得るために、まずは体を少しずつ変えていきましょう。そしてぜひ、それを習慣化してください。
「長生きしたくない」と思っていた僕は今、「80歳になったら始めること」まで計画しています。
いつでも、何歳からでも人は復活できると信じています。
一緒に中高年時代をリブート(再起動)していきましょう!
Takeshi Akutagawa
株式会社活性研 代表取締役/芥川 武
40代半ばから始めた趣味は「山登り」「テニス」「自転車」など。皆さんと一緒に100年時代を楽しく乗り越えていけるように日々挑戦しています。