[老害化問題]なぜおじさんは人の話が聞けなくなるのか

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皆さんこんにちは。活性研の芥川です。

「老害」

嫌な響きですね・・・

少し前までは言うほうだったのに、いつの間にか言われるほうの年齢になってきました。

ところで「なぜおじさんは人の話を聞けないんだろう?」そう思ったことはありませんか?

・人の話を遮ってまとめようとする。
・こちらの話にまったく興味を示さない
・いつの間にかおじさんの話にすりかわっている
・いつの間にか説教みたいな感じになっている

いやー・・・そんなおじさんと話したくないし、死んでもそうなりたくない。
年をとっても「話の分かるおじさん」でありたいものです。

しかし、ちょっとまってください。

もしかして、これを読んでいるあなた、「結論から話してくれこんなセリフをよく言っていませんか


だとしたら、もしかしたらあなたも「老害予備軍」かもしれません。
(なんなら、すでに「老害」と思われているかも・・)

何だ君、失礼だな!と思わないでくださいね。

安心してください。
僕がまさに「人の話が聞けないおじさん」でしたし、なんなら妻から「老害化してる」とズバリ言われたことがあるぐらいのおじさんです。

絶対老害になんかなりたくないし、なるわけないと思っていた自分が、いつの間にか老害おじさんになっていた
今回はそんなお話です。

老害おじさんだった頃の話

「自分は、人の話をよく聞くし、考え方も柔軟。」
「その辺の頭が固いおじさんとはちょっと違うぞ?」

僕は自分を「できるおじさん」だと思いこんでいました

しかし妻から見た私の姿は・・・

「話しかけてもすぐイライラするし、すぐに話の腰を折ってしまう」
「(怖くて)冗談も言えない雰囲気」

と、さんざんなものでした。

確かに、その時期の僕は

「人と話してるとイライラする。」
「なんで(相手は)端的に話をまとめることができないんだろう」
「どうでもよいことで自分の時間を奪わないでくれ」

なんてよく思っていたりしました。

でも自分はなんでこうなってしまったんだろう?

自分の心にゆとりがないから?
忙しすぎて時間がないから?

しかしどうも腑に落ちない。
心にゆとりがない理由はないし、忙しくて時間がないという状況でもない。

ここで、

「どうも自分の体がなんかおかしくなっているのかもしれないぞ?」

という考えに至ります。

調べていくとやはり

体の変化が心の変化をもたらす。それがいま自分に起こっている

ということがわかってきました。

僕はどうも男性更年期障害なのもしれない

自分に起こっていた状況は

・新しいことや未知の情報に対してまったくワクワクしない
・新しいことを理解しようとすると脳みそがめちゃめちゃ疲れる

という感じだったのですが、調べるとそれは典型的な「男性更年期障害の症状」でした。

男性更年期障害の原因、それは「男性ホルモン(テストステロン)の減少」です

テストステロンは「意欲」に密接に関わっており、テストステロンが減少すると「新しいものごとを受け入れにくくなる」のです。

自分の体と心に実際におこったことを「男性更年期障害」というものさしで見直すことで

男性の更年期が老害おじさんを作り出す

ということがわかってきました。

老害おじさんの心理を紐解いてみる

人の話をうばって自分の話にしてしまう
・ずっと自分の話ばっかりする
人の話に興味を示さない
・人が話している途中で、脈絡のない話をし始めてしまう

おじさんあるあるかと思います。

こういうことが繰り返されると、相手は段々と

「この人に喋ってもしょうがない」
「この人と話すとストレスになる」

と感じてきます。
その結果、周りの人が自分からだんだん離れていってしまいます

老害おじさんは承認欲求が強い。だから人の話は聞かないし、自分の話ばっかりする

周りの人はそんな印象を持っているかもしれません。

実際、自分がそのとき陥っていたの

・周りの人が自分の話を聞いてくれなくなる
・自分の話を聞いて貰える機会が極端に減る

という状況。

話を聞いてもらえていない状態がつづくから、人並みの承認欲求が満たされなかったのかなと。

結果として、老害おじさんは周囲に対して「認められてない」「わかってくれない」というストレスを常に感じるようになってしまうのだろうと思います。

それでは、なぜ、おじさんは人の話を聞くことができなくなってしまうのでしょうか。

おじさんが人の話を聞けなくなるメカニズム

おじさんは、新しい体験に興味を示すために必要な「テストステロン」というホルモンが急激に減っていっています。

若いときにいっぱい出ていたテストステロンは、年齢を重ねたりストレスにさらされた生活の中でどんどん分泌量が減少

この時期のおじさんは

新しいこと、未知のことに興味を示して話を聞くということがものすごい苦痛

になってきます。

これはもう、なった人にしか絶対わからない感覚だとは思いますが、人の話を聞いていると、脳みそがカーッと消耗する感じがするのですよね。体感するとこれ、かなりの苦痛なのです。頭と心がヘトヘトになります。

おじさんはこのストレスを回避するために、

・未知の話を自分の過去の経験に照らし合わせて手早く理解しよう

と試みます。

僕自身、人の話の腰を折り「それってこういうことだろ?」という結論に導いてしまうことがよくありました。いま振り返ると
とっとと話を切り上げて、この苦痛から開放されたい
という意志の現れだったと感じます。

おそらく話し手は

「本当に重要なことが伝わらない」
「伝えたいことはそういうことではない」
「深い議論ができない」

なんて思っていたはずです。申し訳ない・・・

あのときの僕は意図せず、脳のストレスから逃げようとしていたのですね。

最悪なことに、逃げ続けていくと新しいものに興味を示すことがどんどん苦痛になっていきます
使わない筋肉が衰えていくのと同様、脳みそもどんどん衰えていっているのでしょう。

実際、テストステロンの分泌を増やすには「社会と関わる活動をすること」が重要だと言われています
端的に言うと「ワクワクする生き方」をしなければならないのです。
(しかしながらテストステロンが出ないとワクワクできないという矛盾・・)

こうやって、こんな悪循環におじさんは入っていきます。

新しいインプットはつらい。しかしアウトプットはできる
人の話を聞くのはつらい。だけど話すことはできる

結果、人の話は聞かないけど自分の話ばかりする老害おじさんが生まれるわけです。

たまたま聞いてくれる人を見つけたらもう、延々と自分の話をしちゃう。
過去の経験の話をしちゃう。

若い人が「すごいっすねー」とか言ったらもう大変
ずっと捕まえて、なんなら「若い人に自分の貴重な経験を聞かせてやってるから感謝してるんだろう」ぐらいまで思ってしまう。

そしてその若者も去っていく。

ではどうしたらよいの?

話を聞いてくれない人には人は近寄りません

年齢を重ねるほど、人の話を聞けなくなるほど「人の話を聞く」力を鍛えていかなければなりません。
これは「筋トレ」みたいなものなのだろうと感じます。

しかし、だからといって「考え方を改めましょう」「行動を変えましょう」というアプローチはまた違うような気がしています。

傾聴力を高めるために、心を鍛える。たしかにそれも重要なんだけど、もっと体の仕組みの方から傾聴力強化にアプローチしていったほうがいいんじゃないかな?と僕は考えています。
思っている以上に、体に心は引っ張られています。

自分自身、気づかぬうちに人の話を聞けない老害おじさんになっていたのは、どう考えても体の変化が原因だと感じます。

なぜなら、体を整えていったらまた新しいことにワクワクする気持ちや会話を楽しむ力が戻ってきたからです。

妻や子供が僕に接する態度も明らかに変わりました。
話しかけやすくなったといってくれました。

もしかして、俺、老害化しているのかも?と思ったあなた。
いまのうちに、心と体を整えることに着手してみると良いかもしれません。

(男性更年期対策=テストステロンを増やす。なので、そのまま老害防止対策になりますよ)

僕たちが立ち上げた「株式会社活性研」ではそういった方の助けになるようなことをやっていこうとしてます。
ぜひ定期的にウォッチしてみてくださいね。